2011 . 04 . 17

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パンの新作、ローズマリーのベーグルです。輪っかの形に生地を作り、茹でてからオーブンで焼き上げています。バゲットよりも、さらにもちっとした食感で作りました。ローズマリーの風味が全体に漂っています。単独でも十分に軽食となる、つい食べたくなってしまうような食事パンです。ぜひお試しください。現在はお食事のお客様と、ご予約での販売とさせていただいています

nana
 
 
8月4日(木)~24日(水)店舗の営業をお休みさせていただきます(2011.8.1)
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2月13日(日)はお休みさせていただきます(2011.2.10)
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12月23日(木)、24日(金)の営業のご案内(2010.12.22)

   

 marcher dans les puys

オーヴェルニュ地方は六角形のフランスのだいたい真ん中に位置している。フランス国内を旅する計画を立てるときこの地方の人気は下から数えるほうがきっと早い。フランスの中では地味な印象がある地方なのかもしれないし交通の便がよくないということもある。TGVもオーヴェルニュには行かない。
僕は大西洋側の町からの夜行列車でオーヴェルニュに向かった。終点ではない駅で乗り換えなければいけなかったからほとんど眠れなかった。フランスで時刻表を信じるのは勇気がいるし駅に着いても車内放送がない。切符に書いてあるとおりの駅に降りたときはまだ4時を過ぎたばかりで真っ暗だった。
10分くらい電車に乗ってヴィシーで途中下車をした。早朝の2時間しかこの町にはいられなかったけど見てみたい町だった。蛇口から飲むことのできる生ぬるい温泉はわかるようなわからないような味がした。普通の時間に来てみたかった小さな町だった。
ヴィシー駅から30分後にはその日に泊まるクレルモン・フェランの駅に着いた。構内には大勢のひとがいたからそれは大きな町の日常の光景だと思ったのにそれよりも正確な理由はその日がSNCFがグレーヴだったからだった。でもまだ早い時間だったし予定を変えたくなかったから僕はまた電車に乗ってヴォルヴィックに行くことにした。グレーヴのせいでたった2両の電車の2等の席は足りなかった。駅員が仕方なく広い席に案内してくれた。先にひとりだけいたマダムは相当不快な顔をしていたけど、この20分間は僕がフランスにいて唯一1等席に座った時間だった。
窓から見えるヴォルヴィックまでの景色は明るくてきれいだった。でもヴォルヴィック駅は駅というよりはその景色の延長にあるようなバス停みたいな作りだった。降りたのは僕だけで人気がまるでなかった。時刻表には数えるくらいの数字しかないし、見たことのない青いポストのような券売機は小銭しか使えなくてお釣りは出ないと書いてあった。離れたところで作業している駅員に「volvic」の工場までの行き方を訊くと驚いた表情で教えてくれた。
火山の中の下り道をずっと歩いた。「volvic」のエチケットと同じ眺めに紅葉が加わっていた。歩道がないからたまにすごいスピードで通るトラックが怖かった。12時前には見学施設に着いたけど10月は14時からと書いてあった。裏にある公園で缶詰をいくつか食べてすこし寝て時間を待った。見学者は僕と小学生の団体だけだった。
帰りの上り道のほうが時間はかからなかった。グレーヴで電車が心配だったからなるべく早く駅に戻りたかった。駅で訊くと、電車が来るかはわからないと言われた。
何もすることがなくて座っていたら待合室に男性がひとり走って入ってきて僕に「クレルモンに行くのか?」と訊いてきた。男性はそのあと駅員と話してから僕を外に停まっているバスへ案内してくれた。クレルモン・フェランからのツアーのバスで、ピュイ・ドゥ・ドームからの帰りらしかった。電車の切符だけ買うように言われたけどその運転手は切符を確かめることはしなかった。
さっきまで歩いていたような道をバスで通るのは不思議な感じがした。半分くらいの乗客は眠っていた。僕だけ違う景色を見ているような気がした。ヴォルヴィックから40分くらいでクレルモン・フェランに着いた。降りてから運転手にお礼を言いに行ったら、僕を手で払いのけながらたった一言「セ ノーマル」だった。
ミシュランの始まりの町は黒ずんでいて静かなところだった。オーヴェルニュは陽が当たりづらい地方なのかもしれない。