2011 . 04 . 17

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パンの新作、ローズマリーのベーグルです。輪っかの形に生地を作り、茹でてからオーブンで焼き上げています。バゲットよりも、さらにもちっとした食感で作りました。ローズマリーの風味が全体に漂っています。単独でも十分に軽食となる、つい食べたくなってしまうような食事パンです。ぜひお試しください。現在はお食事のお客様と、ご予約での販売とさせていただいています

nana
 
 
8月4日(木)~24日(水)店舗の営業をお休みさせていただきます(2011.8.1)
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12月23日(木)、24日(金)の営業のご案内(2010.12.22)

   

 qc(quelque chose de quartier canvas)

canvasでは毎月7日に手書きのフリーペーパーを発行している。第1号は開店から2か月後だったから、もうすぐ50回目の印刷になる。たしか第1号の下書きのときは発行日は1日だった。でも4月1日じゃ嘘っぽいんじゃないかと誰かに言われて、開店日の2月7日にそろえて7日にした気がする。僕としては何日でも構わなかった。
タイトルの「quartier canvas」はやっぱりカルティエ・ラタンから取ったもの。「canvasのあたり」とか「canvasのへん」のようなイメージで考えた。僕は名前とかタイトルにはあまりこだわりがないから数秒でなんとなく決めた。綴りは違うけど、僕に大きな影響を与えてくれた場所の名前でもある。これは後から気づいたことだから後付けの語呂合わせでしかない。でも僕は自動記述と感性の間くらいにいいものがあるんじゃないかと思うから、そのあたりで何かを表現できるようにしたい。
そういえばcanvasというお店の名前は僕が決めたものではない。店舗デザインの段階でも僕は名前のイメージがなかった。デザインをする側からしたら欲しい材料だろうし早く決めようと思ったけど浮かばなかった。料理や居心地のイメージはしつこいくらいに伝えていたと思う。だけどそれは見てくれるひとに感じてもらえればいいことでしかない。「店名の~はフランス語で~の意」みたいなことが大嫌いということだけは伝えておいた。こだわるときになったら言われなくてもこだわるわけだから。
そうしたらデザインの案が先に出来てきて、小さな模型も見せてもらった。キャンバスの布地を建物にラッピングするということだった。そのときに「canvas」というロゴを軽い感じで提案された。向こうにとってはプロジェクトや材料の名前程度のものだったんだと思うけど、僕の決断力もその程度だった。
今でもたまにフランス帰りのひとなどは、カンヴァスとかがんばって難しく読んでくれたりする。何て読めばいいんですかなんて訊かれることもある。そんなつもりではないんだけど。うまく言えないけど、レオス・カラックスの「ボーイ・ミーツ・ガール」のようになれたらいい。あの作品の中にフランス以外、パリ以外の要素を見つけることは難しい。「ポンヌフの恋人」を観ると、やっぱりまた「ボーイ・ミーツ・ガール」に戻りたくなったりもする。
「quartier canvas」は最初から作ることを予定していたものではなかった。当時はホームページも作っていなかったから、お客さんからの問い合わせには口答しかなかったし、渡せるものはショップカードとマッチしかなかった。やっぱりわかりづらいはずだし、そこに費やす時間もかなり長かった。「何か」があればと思うようになった。そんなときに僕の友達が、すげさわかよさんと食事に来てくれて、これまでのイラストなどを見せてくれた。偶然で急だったけど、イメージだけ簡単に伝えてお願いすることになった。
はっきり言って「quartier canvas」は、ないとは言わないけど内容があるわけでもない。適当に見てもらって、canvasというレストランを知ってもらって、canvasに来てもらうきっかけに少しでもなればいいと思って作ってきた。フリーペーパーというよりはチラシくらいかもしれない。そのレベルを意識していたことが唯一のこだわりくらい。でも結果としてすげさわさんのイラストはcanvasのイメージをたくさん作ってくれた。今では「何か」ができるスタッフが少しづつ集まってきてくれているから、いつか何かの形で出版できればいい。料理とか食材のことやフランスの出来事などと合わせて書いても面白いと思う。そのときにはまた違うこだわりを出せるようにしたい。
この前canvasのショップカードの在庫を見たら残りが少なくなってきていた。「quartier canvas」を発行して、ホームページも作ってからはだいぶ減るペースが遅くなってはいたんだけど。前回印刷したときに印刷業者の方から、手間が大変だからキャンバスの布地に印刷するのはこれで最後にしてくださいと言われてしまった。だから今度は普通の紙のものに変えるかもしれないし、また何か違うものを考えるかもしれない。そろそろキャンバスではないキャンバスでもいいかなとも思うし。また新しいイメージを創っていく。今のショップカードは僕も記念に何枚か持って帰っておかなきゃ。