2008 . 04 . 13

Image232.jpg

雛鶏の海塩包み焼き、春キャベツのブレゼ添えです。約800グラムの雛鶏を、1羽丸ごと塩で包み、オーブンでゆっくりと火を通します。塩で包むことにより、雛鶏のうまみと熱が外に逃げません。甘みのある春キャベツとともに、スープ仕立てでお出しします。オーブンから出した後に、テーブルでお切り分けします。お二人様単位でご注文ください

ken
 
 
1月15日(火)~23日(水)を冬期休業とさせていただきます(2007.12.30)
12月31日(月)~1月6日(日)は、3150円のディナーコースをお楽しみください(2007.12.26)
12月22日(水)~25日(火) 2007年クリスマスディナーメニューのお知らせ(2007.12.7)
スタッフ募集のお知らせ
ミネラルウォーター「ペリエ」プロモーションのお知らせ(2007.7.13)
5月26日(土)は18時からの営業とさせていただきます(2007.5.24)

   

 je l'ai vu

この仕事をしているとたくさんのひとの記念日に立ち会うことができる。そのためにホテルやレストランを使うひとも多いのかもしれない。特別な時間を求められることは光栄なことだし、そのひとの普段とはきっと違う気持ちの高ぶった姿を見るときは心地いい緊張をもらうときがある。
でも他人の記念日に触れることは多くても、僕は自分のそういうことであまり覚えていることがない。自分が誕生日だからといっても曜日を変えられるわけじゃない。連休とかクリスマスという言葉を聞いてまず考えることはいつも仕事のことだった。
会社を作ってからその気持ちが無理に意地を張っているわけではないことがわかった。自分で作った仕事の機会を支持してくれるひとがいて、周りでそれを盛り上げてくれるひとたちがいる。それを見れば僕は一日一日がいつも特別な日になる。12月24日と1月24日とで、来てくれるお客さんへの感謝の気持ちに違うところはない。だから自分の誕生日に一日お皿を洗うことになってもきっと我慢できる。
それでもいつも心に残している日はある。新しいことを始めた日、今がいちばん苦しいと思った日、必ず手を合わせることにしている日。それは記念日というよりは、僕の気持ちを奮い立たせてくれる日かもしれない。
10年前の1月17日、僕は亀戸の会館で働いていた。どこかで大きな地震が起きたという話題は、僕にとっては天気予報のようなもののはずだった。それが食堂のテレビで道路が折れている映像を見たときは、天井と足元を見つめるくらいしかできなかった。まだ車の免許も取れない人間に想像できることはほとんどなかった。
その日の宴席が終わっていつもどおりに山ほどの残飯を捨てるとき、僕の中にそれまで思ったことのない感覚がほんの少しだけあった。どうせこういう仕事をするのならもう少しましなやり方でやりたい。でもまだそのときはそのときの仕事だって満足にこなせていたわけではなかった。
僕は今でもどういう場所で地震が起きたのかもよく知らない。でもずっといつか行ってみたいと思っている。そのときと比べたら自分の仕事の形も見える。10年でも11年になってもその印象を小さくすることはない。